スマホ見ながら飯」の経験がある10~20代に対してその理由を聞いてみた。最も多かったのは「食事中の時間を有効活用したい」で34.1%だった。限られた時間に最大限のパフォーマンをしたいというタイパ思考の現れだろうか。
効率を求めてスマホを見るという声がある一方、「食事中に退屈しないため」27.7%、「一人の食事がさみしいため」26.4%と、暇つぶしの道具として、また孤食による寂しさを紛らわそうとしてスマホを見るという声も。また「なんとなく」27.0%、「スマホをいじることが習慣化してしまっている」21.9%という結果から、一定数の若者が食事中もスマホを手放せなくなっていることが判明した。
という内容の記事を目にしたことについて本日は書いていこうと思います。
スマホを食事中に見る理由の多くが「時間を有効活用したい」という効率志向に基づいていますが、これは果たして本当に良い選択なのでしょうか。
まず、食事はただ栄養を摂取するためだけの行為ではなく、身体と心の健康に欠かせない重要な時間です。
食に対する感謝の欠如も、「スマホ見ながら飯」という習慣が示す深刻な問題の一つです。現代社会において、私たちは便利さや効率を追求するあまり、食事そのものに対する敬意や感謝の念を失いつつあるのではないでしょうか。
食事は、ただお腹を満たすための行為ではなく、食材が育ち、収穫され、調理される過程に多くの人々の手がかかっています。この背後には、農家の努力、流通業者の働き、そして調理を行う人(自炊ではまた話は別ですが)の愛情と労力が存在します。にもかかわらず、食事中にスマホを手に取ることで、私たちはそのすべてのプロセスを忘れ、目の前の食べ物に対する感謝を怠ってしまっています。
食事を「単なるエネルギー補給」として捉え、そこに喜びや感謝を見出さなくなってしまった若者たちが増えているのは、非常に憂慮すべき現象です。これでは精神的な部分のエネルギーが食事で満たされなくなってしまうでしょう。
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