京都の神社仏閣を巡る

西国三十三所 第十七番 六波羅蜜寺  京都祇園四条界隈~東山を歩くその5

六波羅蜜寺

951年に疫病平癒のために空也上人により開設された
真言宗智山派の寺院で、西国三十三所観音霊場の第十七番札所
として信仰を集めている。

空也上人の自刻とされる十一面観音立像(国宝)を本尊とする。
空也上人は醍醐天皇の第二皇子で、若くして出家し、歓喜踊躍しつつ
念仏を唱えたことで知られ、今に伝わる六斎念仏の始祖である。

まず、六波羅蜜寺の入り口の真正面あたりに建つお堂には
京都七福神の一つに数えられる弁財天が祀られています。
こちらは拝観料なしでお参りできました。

続いては拝観料を払って宝物館に入場します。
溶けそうな気温の外と比べて、中は天国。
ものすごく空調を効かせてくださっています。

さて、まず目に飛び込んでくるのはもちろん
重要文化財である「空也上人立像」でありましょう。

運慶の四男康勝の作

胸に金鼓、右手に撞木、左手に鹿の杖をつき、膝を露わに草鞋を履いている。
念仏を唱える口からは六体の阿弥陀如来が現れている。

日本史の教科書にも登場する有名な像になります。
やはり、実物を見た時の迫力は圧巻です。

宝物館には他にも、鎌倉時代に運慶のよって作仏された地蔵菩薩坐像。
彫刻界の黄金時代を築いた運慶・湛慶坐像(鎌倉・重要文化財)

平清盛坐像(鎌倉・重要文化財)
元六波羅地蔵堂の本尊である地蔵菩薩立像(平安・重要文化財)
薬師如来坐像(平安・重要文化財)
弘法大師坐像(鎌倉・重要文化財))

この他にも多くの平安時代・鎌倉時代の名宝が安置されています。

さて、宝物館を後にし、最後に国宝の御本尊である十一面観音立像(平安)
にお手を合わせて、拝観終了となります。

ひとたびも
南無阿弥陀仏と
いふ人の
はらすの上に
のぼらぬはなし

空也(拾遺抄)

一度でも南無阿弥陀仏と唱えた人は
極楽浄土に至るのです。

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