八大神社を参拝し、急な坂をさらに上っていく
と、一乗寺降魔不動 明王が左手に現れる。
迷わずに参拝させていただき、さらに上を目指す。
この急坂が長く険しく、15分ほど続く。
もうこの時点で汗ダクダク・・・
すると、やっと駐車場が見えてくる。
少し先に説明をしておくと、こちらは自動車祈祷や交通安全祈祷
を受け付けております。
「駐車場があるんだからもうすぐでしょ」
と思いきや、これから5分ほど坂道が続く。
この5分の道のりの間に細い林道があり、
そこからものすごく居心地がよくなります。
昔の伏見稲荷大社の林道と同じような空気を感じます。
伏見稲荷大社は観光客の急増で少し神域かどうかの
違いがぼやけてしまっているのですが、こちらは
「ここからが神域だ」というのがはっきりわかります。
さて、こちらがようやく着いた狸谷山不動院の山門
真言宗 狸谷山修験道 大本山 狸谷山不動院
たぬきだにのお不動さんで信仰を集める。
1718年創建。
始まりは平安京遷都で知られる桓武天皇が鬼門封じのために
この地に不動尊をお祀りしたことによるそうだ。
本殿まで続く250段がこれよりスタート。
軽く階段を登って最初の踊り場に着くと、
伏見稲荷の千本鳥居を思い起こさせる鳥居が並んだ先に
参拝したかった白龍弁財天が祀られています。
1718年にお祀りされ、人力を超えた利益をもたらします。
功徳甚大だそうです。
早速、お参りさせていただきます。
弁財天の真言を唱えるなり、お声が聞こえます。
弁財天様「そちのような者が参るのを待っておったのじゃ」
私「恐れ多いです。ありがとうございます」
弁財天様「今までだいぶ修業を積んできておるのう」
私「いいえ、そんなことはございません」
弁財天様「謙遜せずともすべてわかっておる。それが修業なのだ」
コンタクトを取り終えると、「サーッ」と風が吹き抜けます。
これは本当に天と通じていたことを現します。
その一瞬吹き抜けた風の心地よさはすごいです。
普通の風ではなく、神気+風です。
さて、険しい階段を上っていくと、弘法大師光明殿があり、
こちらには御大師様と様々な仏像が立ち並びます。
これはすなわち、お砂踏みができるということですね。
お砂踏みとは、四国88か所の各霊場の砂を集め、
それらのお砂を踏むことによって、実際にその地を訪れた
のと同様の御利益を授かるというもの。
参拝を済ませた先を見ると、萎えます・・・
覚悟を決めて、少しずつ登って行くが、すぐに小休憩。
すると、私よりも少し世代が上の方が声を掛けて下さる。
「ここが一番急な階段で、泣きの79段ですわ」
という面白いことを教えていただきました。
長く険しい階段を踏ん張って登り、やっとのことで到着。
大変立派な清水寺のような舞台風の本堂が姿を現す。
不動明王に手を合わせます。
パワーがみなぎるという特大の念珠に手をかざして、
本堂の外へ出ると、こんなご褒美が。
京都市内を一望です。
こうしてみると、プチ登山をしたような感じですね。
帰りに例の階段の数を数えてみると、本当に79段でした。
さて、ここまでの霊場は珍しく思います。
このエリアを本で調べるまでは知らなかったのが不思議です。
京都にはまだまだ霊験あらたかな場所があります。
一乗寺エリアの道はまだまだ続きます。
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