住吉大伴神社は古代の有力貴族大伴氏を祭る伴氏神社に住吉大神を合わせ祭ったことによります。
創建年については諸説あるので不明ですが、
続日本後記で大伴氏のことが伝えられていることからすると、
800年代前半に建ったと思われます。
社殿:現在の本殿は昭和初め築であり、柱間、間口一間、奥行一間半の縮小型住吉造における
全国唯一の建物だそうです。
境内社:往古より境内外に十禅師権現社、斎ノ宮社、小松尾明神社があったが、
現在は小松尾明神社のみが残り、合祀されています。祭神は天照皇大神、大己貴命
ところで、こちらの神社には大伴氏の子孫で歌人の大伴家持が作歌した
海ゆかばの碑が建っていることでも知られています。
「海ゆかは みつく屍 山ゆかは 草むす屍 大君のへにこそ死なめ かへりみはせし」
海に行けば、水に浸かる死者となり、
山へ行けば、草の生える死者となる。
天皇のおそばで死のう。後悔することはない。
現代語訳すれば、このような感じになるでしょうか。
さて、この日は金閣寺に参拝に訪れる前にも1時間歩いていたので、
この日のトータルでの歩き時間はここまでで1時間40分ほど。
猛暑日ということもあって、バテバテでした。
龍安寺からさらに先を目指している途中にこちらの住吉大伴神社が
目に止まり、加えて引っ張られるように参拝した次第であります。
本殿に手を合わせて拝んでいると、神様から一言「よくぞ参った」というお言葉に加えて
「そちの迷っておることは心配せずとも良い」というお言葉をいただきました。
私がこちらを参拝することを知っておられたかのようなトーンでお話になられて
驚きましたね。
さて、こちらの神社を後にして、本日予定していた最後の地点を目指し歩き始めます。
すると、先ほどまで非常に暑く険しく、足が痛かったのが嘘のように軽いのです。
まるで、こちらの神様に魔法の杖を貸していただいたかのようでした。
不思議ですね。
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