京都の神社仏閣を巡る

来迎院 京都大原エリアその2

この日は再び大原へ。
どこへ参ろうかと思っていると、気温が37度である
ことを思い出す。

せっかくなので、避暑地である京の奥座敷に行くことに
しました。

国際会館駅から八瀬・大原に向かうバスに乗って大原へ。

そこから呂川沿いを10分ほど歩くと三千院が見え、
そこをさらに300mほど登っていくと、来迎院があります。

来迎院
こちらは天台宗の古刹である。
大原の地は伝教大師最澄の直弟子である慈覚大師円仁が声明の
修練道場として平安時代初期に開山した。

声明とは経文に音曲をつけて歌詠みすることで、音楽的な色彩が強く、
後の邦楽に強く影響を与えた。

10世紀~12世紀には俗化した叡山を離れた念仏聖が修業する隠棲
の里となり、寂源が1013年に勝林院を建て、聖応大師良忍が来迎
院を建立した。

創建当時は三尊院と称し、多数の堂塔伽藍があったが、1426年11月に
焼失してしまう。

この後に大原は上院来迎院、下院を勝林院を中心として坊が集落化する
別所となり、魚山大原寺と総称した。

良忍上人は円仁が伝えた声明を統一し、魚山流声明を集大成し、
これがその後の天台声明の主流となる。
盛時には49の坊があったとされ、僧や貴族が声明の修練を積み、
その声がこだまするほど賑わった。

さて、来迎院の本堂には
本尊
薬師如来
釈迦如来
阿弥陀如来

を中心に

脇侍
不動明王
毘沙門天
がお祀りされています。

本尊はいずれも国宝重要文化財指定。
他にも歴代上人の像が外陣にお祀りされています。

こちらの薬師如来様は大変立派に感じました。
大原エリアではかなり本格的な寺院の一つとして
数えられるのではないでしょうか。

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