チベット仏教の死生観
チベットでは赤ちゃんが生まれると周りは大喜びです。
ところが、本人は泣いています。
それは生理的なものではありません。
「あぁ、苦に満ちた世界での修業が始まる」
といった心情を持って泣いているのです。
年月が流れて今度は死がやってきます。
この世を生きるものの誰しもが直面する死期がやってきます。
周りの人間が涙を浮かべて必死に「生きて!!」と叫ぶ中で
本人は安らかに息を引き取ります。
その時の心情はこうです。
「やっと死ぬことができた。本当に楽だ。みんなありがとう。」
今の日本では必要以上に人の死に対してネガティブになっています。
人の死をきっかけにしてアルコール依存症、後追い自殺をしてしまう人もいます。
でも、死というのはあくまでも肉体的な死なだけであって、魂・意識は残り続けます。
チベット仏教の死生観は今日の我々の心の闇を救済する大きな手助けとなることでしょう。
コメント