臨死体験・死後の世界

死後の世界について革命を起こした著書 プルーフ オブ ヘヴン

今日は以前こちらで短く紹介した
プルーフオブヘヴンについての詳細を書いていきます。
本書は臨死体験本の中でも革新的な一冊です。

プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界

著者 エベン・アレグザンダー

ノースカロライナ大学チャペルヒル校を卒業後
1980年にデューク大学で医学の学位を取得、
ハーバード・メディカルスクールにて15年間准教授を務める。

第一線で活躍する脳神経外科医は2008年に
突発性大腸菌性髄膜炎という世界全体で1000万人に一人という確率を下回る病気にかかった。
その攻撃性は高く、エベン医師が置かれていた状況下においては死亡率は100%に近づくばかり
であった。

加えて、命拾いをしたとしても一生24時間の看護が必要な状況であるのが普通であった。

昏睡状態の絶望下におかれた彼を親戚一同が必死になって見守る中、
細菌は容赦なく下記の引用のように脳を攻撃していく

「細菌性髄膜炎は大脳新皮質を破壊するだけでなく、脳のより深い
原始的部分にも損傷を与える傾向が強いのだ」

このように脳に損傷を与える病気としては攻撃性が極めて高いものに罹患したため、
エベン医師の脳の機能は完全に停止し、記憶力などあるはずがない状況下におかれた。
しかし、それとは裏腹に彼は驚くべき臨死体験をすることになる。

彼のリアルな臨死体験と彼の無事を祈る家族の一週間に及ぶ壮絶な格闘、
その後に訪れた奇跡の回復と脳神経外科としての立場から意識や魂、あの世の存在を
認められなくなった自分と臨死体験後の自分という相反する立場が描き出されている。

さて、臨死体験というのは患者が医師に一方的に伝える内容がこれまでの主であった。
その後、医師として実際に臨死体験をし、その研究の礎を築いたのはレイモンド・ムーディ博士である。
しかし、彼のそれは「あくまでも心停止の際に発生していたに過ぎないから信憑性に欠ける」
というのが科学界の評価であったであろう。

ところが、本著者のエベン医師は脳死状態=医学的な死の状態に際しながら臨死体験をした。
しかも、唯物論者で脳科学の権威でもあるために暗示効果などもまったくない。
処置に当たった医師たちや周りの関係者の証言もある。

そういった点から、死後の世界の存在を頑なに否定することが難しくなっただけでなく、
更なる研究が期待されるまでに科学界に衝撃を与えることになろう。

もはや意識の問題を蚊帳の外に追いやることなどできない。
そう強く印象付ける一冊である。

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