病気の家族や友人が回復することを願い、あるいは困難な状況に直面している誰かを助けたいと祈ったことがある人は少なくないでしょう。こうした「他者のための祈り」が実際にどれほどの効果を持つのか、科学的な視点からも興味深い研究が行われています。
いくつかの実験では、他者のために祈る行為が、その対象者にプラスの影響を与える可能性が示唆されています。例えば、病気の患者のために祈った場合、その患者の治癒過程に何らかのポジティブな変化が見られることがあったという報告もあります。もちろん、祈りの効果は測定するのが難しい部分が多く、すべての研究が同じ結果を示しているわけではありませんが、祈りが精神的な安心感やつながりをもたらすことは確かなようです。
カリフォルニア大学で行われた実験では、心臓病の患者393人を、192人と201人の2つのグループに分け、そして、192人のグループにだけ毎日、他の人々から祈りを送ってもらいました。 すると、祈りを送ってもらったグループでは9人の病状が悪化したのに対して、送ってもらわなかったグループでは48人も悪化したそうです。
祈りについては不思議ですよね。祈る側にとっても、他者を思いやり祈ることは、自分自身の心の平穏を保つ一助となります。利他的な行動は、脳内の幸福ホルモンであるセロトニンやオキシトシンの分泌を促し、心の健康にも良い影響を与えることが知られています。他者への祈りは、その対象者だけでなく、祈る人自身の心に温かい感情をもたらす素晴らしい行いだと思います。
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